「ちっ、可愛くねぇ奴……」


そう言うと、アイツは教室を出て行った。


もう!何なのよ、アイツ!


あと、可愛くないは余計よ!


いや、まぁ実際、あたしは可愛くないけどさ。アイツ……ほんと、腹立つな〜。



同じクラスでも、あの男とはできるだけ関わらないようにしよう。


このときあたしは、そう心に固く誓った。