あの後あたしは、受付でもらったクラス分け表で自分のクラスを確認し、ダッシュで教室へと向かった。ちなみにあたしのクラスは、1年3組。
なんとかギリギリ8時30分までに教室に行くことができたあたしは今、体育館でクラスごとに出席番号順に座りながら、入学式の真っ最中。
「ふぁぁー」
あー、さっきから何度も欠伸が出る。
「ふふ。結菜ちゃん、さっきから何回も欠伸してるね。すっごく眠そう」
あたしの隣で、天使のような可愛らしい笑顔でそう言うのは、木下 真凛(きのした まりん)ちゃん。
明るくて優しくて、ふわふわした雰囲気の、すっごい可愛い女の子。
「いやー、校長先生の話とか聞いてたら、なんか眠くなっちゃって……」
あたしと真凛ちゃんは、幼稚園から高校までずっと一緒だから、すごく仲が良いんだ。



