「これからは転ばないように、気をつけろよ?それじゃあ悪いけど、俺は急いでるから、お先に!」 そう言うと、彼は校舎へと向かって走って行った。 あの人は、一体誰なんだろう。 いい人だなぁ……爽やかでかっこいいし。 ああ……どうしよう。 さっきから、あの人の笑顔がずっと脳裏に焼きついたまま、離れない……。 名前と学年を聞き忘れちゃったけど、 またあの人に会えるといいなぁ。