ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜



「大和なんて、もう知らない」


「え?帰るって……おい、結菜!?」


後ろから、少し焦ったような大和の声が聞こえてくる。


ふふっ。大和ってば焦ってる、焦ってる。


普段大和にしょっちゅう意地悪されてるから、たまにはあたしもこうやって仕返ししないとね。



「おい、待てよ結菜っ!!」


「きゃっ!?」


あたしは、慌てて追いかけてきたらしい大和に、後ろから勢いよく抱きしめられた。