ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜



それから大和は、なぜ日高くんにあたしが嫌いと言ったのか、どうして急に家を出て行こうとしていたのかなど、その理由を全てあたしに、包み隠さず話してくれた。


まさか、日高くんに告白されているところを、大和に見られていたとは。


しかも、大和が“嫌い”だと言ったのは、あたしや日高くんのことを想ってのことだったなんて……。


だからあたしも、大和の誤解を解くために、日高くんからの告白を断ったことを、大和にちゃんと話した。


「なぁんだ、そうだったのか。俺の早とちりだったってわけだ。それならあのとき、ちゃんと最後まで結菜の話を聞いていれば良かったな」

「ほんとだよ。そしたらあたしたち、変にすれ違わずにすんだかもしれないのに」


「そうだな。ごめんな?」

「ううん」


ちゃんとお互い話せて、これでようやく、心の中にあったわだかまりがなくなったように思う。


大和の話を聞いて、安心したよ。