ベッドの脇に座ったまま眠る大和が、風邪をひいてはいけないと、あたしは枕のそばに畳んで置いてあった自分のカーディガンを、大和の肩にかけてあげた。



「ふふっ。大和の髪の毛、ふわふわ」


ふと大和のチョコレート色の髪をなでてみると、シャンプーのいい香りがして、ふわふわでとても気持ちが良かった。



そしてあたしは、そばにいてくれる大和という存在に安心したのか、知らず知らずのうちにようやく眠りについた。