「俺はいつもこのくらいの時間まで起きてるけど、結菜がこんな時間に水飲みにくるなんて珍しいな。やっぱ、寝れないのか?」 キッチンに入ってきた大和が、あたしに聞く。 「うん。寝ようと思ったら、ストーカーのことが頭に浮かんで、怖くて眠れなくって……」 「そっか。そりゃそうだわな」 「でも学校あるし、さすがに寝なきゃだから、あたし部屋に戻るね」 そう言ってあたしは、キッチンを出たのだけど…… 「ねぇ、なんでついてくるの?」 なぜか大和が一緒に、あたしの部屋までついてきた。