「俺か?俺は、98点♪」
大和が自慢げに、自分の答案用紙をあたしに見せてくる。
ぐっ……。さすが、成績学年首位。
「それより、早くあたしの答案返してよっ!」
「えー、やだね」
答案用紙を取り返そうと、あたしは手を伸ばすが……ひょいと頭上高くに上げられ、阻止されてしまう。
「ほら、取れるもんなら取ってみろ、チビ!」
そんなこと言われても、身長150cm程のあたしが、身長180cm近くもある大和から答案用紙を自力で取り返すなんて、到底無理な話で。
そんな頭の上に掲げられたら、取れるわけないじゃない。
大和と同居するようになってから、大和の優しいところを以前よりもたくさん知ったとはいえ、こんな風に意地悪をするときの大和は、やっぱり今も少し嫌いだ。



