「お前、そのうちひげでも生えてくるんじゃねぇの?てか、もう生えてる」 「うそっ!?」 冗談じゃなくて、ほんとに!? 「ほら、ここ。牛乳ついてる」 そう言って大和の右手が、あたしのほうへと伸びてきて…… あたしの鼻の下を、大和の指がそっと触れた。 「……っ」 鼻の下を、大和の人差し指にゆっくりと触られて、すごくくすぐったい。 どうせついてる牛乳を拭ってくれるなら、こんなゆっくりじゃなくて、もっと早くサッと拭ってよ! ほんと、こそばゆいから。