ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜



「なぁ、柏木。さっきからずっと、シャーペンを持った手が止まったままだけど、大丈夫か?」

「!」


心配そうにあたしに声をかけてくれたのは、日高くん。


「柏木、時々苦しそうに唸ってたし。
具合でも悪いのか?」


「えっ!いや、ううん。どこもしんどくはないんだけど……ちょっと分からない問題があって」


「どれ?」


「こっ、この問題なんだけど……」


あたしが指さした英語の問題を見ようと、あたしの正面に座っていた日高くんが、あたしのほうへと身を乗り出してくる。