「えっ!?大和!?」 「くくっ。さっきの結菜の焦った顔、見てて超面白かったんだけど」 「もう!見てるだけじゃなくて、大和も少しは助けてよね」 ていうか、腕!掴んでないで早く離してよ。ここ廊下だし、みんなに見られたらまずいって! 「はは。ごめんごめん。でも、あの結菜の下手な嘘のお陰で、さっきは助かったわ」 大和はあたしの腕を掴んでいた手を離して、その手であたしの頭をポンッと軽く叩くと。 「さぁー、勉強頑張るかぁ」と何食わぬ顔で言って、みんなのいるリビングへと入って行った。