「おーい、萩谷。お前、そっちで何やってるんだよ。早く来いよ」
「結菜も真凛も鮎川くんも、早くこっち来て勉強始めようよ」
先にリビングに行っていたらしい、日高くんと莉央の声が聞こえてきた。
「今行く〜」
莉央たちに呼ばれて、真凛ちゃんと日高くんがリビングへと入って行く。
はぁ〜。あたしもうさっきからずっと、内心ヒヤヒヤしっぱなしだよ。
大和と同居してることが言えたら、どれだけ気が楽だろう。
クラスメイトと一緒に住んでるなんて、そんなこと簡単に言っていいわけないけどさ。
あたしも2人に続いて、リビングに行こうとしたとき……後ろからグッと腕を掴まれた。



