「柏木、汚いって言ってたけど、全然片づいててきれいじゃん、この部屋〜」
ぎゃ〜〜!!
なんと、萩谷くんが勝手に大和の部屋のドアを開けて、中へと足を踏み入れていた。
言ってるそばから、何勝手にドアを開けてるのよ、萩谷くん!
「あれ?この部屋、ベッドがある。見たところ、男の部屋っぽい感じだけど……柏木、もしかして誰かと一緒に住んでんの?」
萩谷くんが、疑いの眼差しであたしを見る。
「えっ、えーっと……」
まさか、『はい、そうです』なんて絶対に言えないし。
どうしよう。これは非常にやばいぞ。
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