「結菜。お母さんはね、結菜のことが心配なの。1人暮らしはそんな簡単なものじゃないのよ!?大変だってこと、ちゃんと分かって言ってるの?」


「うん、ちゃんと分かってるよ」


あたしはお母さんのほうに向き直って、正座する。


「ねぇ、お母さん。あたし、高校は桐島で頑張りたいんだ。勉強も家のこともちゃんとやるから……だから、どうかお願いしますっ!」

あたしはお母さんに、深々と頭を下げた。


……それから、何秒くらい経っただろうか?


「はぁ~っ」というお母さんのため息が聞こえて……。


「結菜はお父さんに似て、少し頑固なところがあるから……。一度決めたら、私が何を言っても聞かないもんね」


お母さん、それって……。