「よし、できた」

大和に手当てしてもらった指には、絆創膏がきれいに巻かれている。



「大和。ありがと……」


「ん。……結菜。夕飯作るの、あとは俺がやっとくから。お前は部屋で休んでろ」


「えっ、でも。今日は、あたしが作る番だし……」


「いいから。それにお前、指に絆創膏巻いてあったら、料理するときやりづらいだろ?だから、無理せず今日はゆっくりしとけ。なっ?」


「分かった。じゃあ、お言葉に甘えて……」


「おう」