あたしが渋々大和に手を差し出すと、大和は火傷した指に薬を塗ってくれる。 大和の指、長くてきれいだなぁ。 あたしの意識は、大和に手当てされている指にばかり集中してしまう。 相変わらず、ばくばくと音を立てている心臓は、静まる気配がなくて。 こんなに近くにいたら、あたしの心臓の音が大和に聞こえて、ドキドキしてるのがバレちゃいそうだよ。