大和は水を出すと、あたしを後ろから抱き抱えるようにして、さっきから大和に掴まれたままのあたしの手を、蛇口へと持っていく。 「指、ちゃんと冷やさないとダメだろ?」 「うっ、うん……」 指を冷やさないといけないのは分かるけど、ちょっと待って! 今、あたしの腰には、大和の骨ばった腕がまわされていて。 片方の手は、さっきからずっと大和に掴まれたままだし。 あたしの背中には、大和の胸や引き締まったお腹が触れて…… なんか、やばい。ドキドキする。 それに……