ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜



「……あつっ!」


あたしがしばらくフライパンで玉ねぎと鶏肉を炒めていると、油が指に跳ねた。


「どうした!?」


「あっ、油が指に跳ねて……」


「指、ちょっと見せてみろよ」


大和がフライパンの火を止めて、あたしの手を掴んだ。


「こっ、このくらい別に大したことないから。大丈夫だよ……」


「大丈夫じゃないだろ。指、赤くなってんじゃん。ちょっと、こっち来い!」


あたしは大和に手を掴まれたまま、シンクの前へと連れて行かれた。