うっわぁ……。 大和の顔、めっちゃ近い。 「べっ、別に見とれてなんかないから! ちょっと考え事してただけ!」 あたしは、慌てて大和から顔をそらした。 「ふーん。ほんとかなー?」 「ほんとだってば!もう!人のことからかってる暇があったら、次はそこに置いてある野菜を洗って、切ってよ。サラダにするから」 大和にそう言うと、あたしは火にかけたフライパンに油をひいて、大和がさっき切ってくれた玉ねぎと鶏肉を入れる。