【短】真夏のmystery kiss*+.




私たちはその後来た電車に乗り、

今日も私はバイト先の最寄り駅で降りる。

その間リョウは今までの感じで接してくれて、

やっぱりこの付き合い方が落ち着くな、なんて改めて思ってしまった。


バイトが始まると、

入店音が響くたびに

入り口を気にしてしまう自分が居た。


本山、来るのかな……。


何時まで部活なのかとか、

来る大まかな時間聞いておくんだったな。


なんて、休憩時間に

まかないを食べながらぼんやり考えていた。


同時に、

もし例の件の犯人が本山だったとして

それってつまり、告白されるようなもので、

そうなったら私はさっきリョウに言ってみたように

少しそういう可能性も頭に入れつつ待ってほしい、

と伝えるんだろうか。


お店の時計が17時を少し過ぎた頃、

きっと部活後に一度家に帰って

着替えたのだろう本山の姿が見えた。