また、嫌な夢を見た。
思い出したくないのに…。
忘れたいのに…。
汗ばんだ体を、起こしながら、目覚まし時計を見る。
まだ、6時少し前。
アラームが鳴る前に起きちゃうと、もったいない気がする。
もう一度、布団に潜りこもうとした時、階段を上がってくる足音。
『美紅! 起きてんの?』
「うん。」
『早く、支度しなさいよ!』
「うん。」
うるさい。
頭痛い。
また、朝が来たんだ…。
ゆっくり、洗面所に向かう。
鏡には、いつもの暗い顔。
妹が、先に使ったんだ。鏡に、水が散ってる。
制服に着替えて、下に降りる。
テーブルには、私の大嫌いな、バターたっぷりのトーストと、牛乳が用意されてる。
『あんた、今日は塾でしょ? ちゃんと行きなさいよ! こないだの試験みたいだと、お父さんが言ってた大学は、難しいかもよ。』
「…。」
『千里は、水泳の朝練で大変なのに、勉強も頑張ってるし、あんたは、姉なんだから、しっかりしてよね!』
「…。」
トーストが、なかなか飲み込めない。
牛乳を流し込んで、無理やり飲み込む。
「いってきます。」
『忘れ物ない?』
「…。」
『ちゃんと、塾行きなさいよ!』
聞こえないふりして、玄関を出る。
いつも、妹と比較される。
頭良くて、明るい妹。
普段の私を見てるから、要領がいい妹。
友達も、沢山いる妹。
思い出したくないのに…。
忘れたいのに…。
汗ばんだ体を、起こしながら、目覚まし時計を見る。
まだ、6時少し前。
アラームが鳴る前に起きちゃうと、もったいない気がする。
もう一度、布団に潜りこもうとした時、階段を上がってくる足音。
『美紅! 起きてんの?』
「うん。」
『早く、支度しなさいよ!』
「うん。」
うるさい。
頭痛い。
また、朝が来たんだ…。
ゆっくり、洗面所に向かう。
鏡には、いつもの暗い顔。
妹が、先に使ったんだ。鏡に、水が散ってる。
制服に着替えて、下に降りる。
テーブルには、私の大嫌いな、バターたっぷりのトーストと、牛乳が用意されてる。
『あんた、今日は塾でしょ? ちゃんと行きなさいよ! こないだの試験みたいだと、お父さんが言ってた大学は、難しいかもよ。』
「…。」
『千里は、水泳の朝練で大変なのに、勉強も頑張ってるし、あんたは、姉なんだから、しっかりしてよね!』
「…。」
トーストが、なかなか飲み込めない。
牛乳を流し込んで、無理やり飲み込む。
「いってきます。」
『忘れ物ない?』
「…。」
『ちゃんと、塾行きなさいよ!』
聞こえないふりして、玄関を出る。
いつも、妹と比較される。
頭良くて、明るい妹。
普段の私を見てるから、要領がいい妹。
友達も、沢山いる妹。
