結局、あの後じゃんけんで負けて奢ることになっちゃった。



まぁ、600円くらいだったからいいけど
って考えながら歩いてると

「グチョッ」
ん? なんか変な効果音聞こえなかった?


視線を感じ、上を見てみるとめっちゃ背の高い二人組の男の人がたっていた。


わたしも、172cmだから女子にしては、
高い方だと思うけど・・・。



「彩!彩!」

「んなぁ!」

びっくりして、変な声がとび出してしまった。


「彩、謝りなって!」

「えっ?なんで?」

「あんた、この人の制服にアイスつけちゃったんだよ。」


えぇーーーー!!


「すみません。ほんとにすみません!
クリーニング代払います!!」

「あっ、大丈夫だよ。」

「ほんと、すみません。払わないと気がすみません!だからっ!」

「大丈夫だって」


こんな言い合いが、5分くらい続けていたら、とうとう向こう側が、

「わかった。じゃあ俺と、こいつの分のアイスかってきて。
それで、大丈夫だから。 ねっ!」