好きとスキが重なった日

「もしもし?」


「あぁ、美莉亜?」


「どうしたの?電話するなんて」


「美莉亜の声が聞きたかったから
それにあの絵は何だ?
俺の前髪にリボン描くなんて、ひでぇーよな」



さっき別れたばっかりなのに、私の声が聞きたいんだ。

私も悠真の声が聞きたかった。



「あの絵はねー、適当に落書きしただけ!
男の子描くの苦手なんだもん!!
そういう悠真は描けるの?」


「俺、美術4だぜ!」


「私は3だよ…」


3でもまだマシな方だよね
自慢する程ではないけど、中学時代は美術2!!


私って本当に才能ない。


「あのさー、それより今女の人とお茶してるんだ…」


「女の人って誰?」



悠真が女の人とお茶。


お母さんか、はたまた女友達か、彼女か・・・


彼女は違うかぁー。




悠真は電話先で、スマホを六回こんこんと啄木鳥みたいに指でノックした。




「もしもし?あの悠真~
もしもしー?」




電話を悠真の方から切られ、ツーツーツーの音だけが鳴り響いた。


切られたのに動揺して、スピーカーを押しちゃったし…。






結構胸に響く。