好きとスキが重なった日

「よく食うな!って、もう焼そばパンないじゃん!」


陽気にクシャッと笑みを溢して笑う悠真。

本当によく笑う人だなぁ。

私は笑顔が似合う人が好きなんだ。


私が悲しくて泣いていても、好きな人が隣で微笑んでくれるだけで、勇気をもらえた気がするから…。



好きな人じゃなくても、たくさん悠真から勇気をもらった。



「本当だー!」


私はそう発しながらも、自分の手元を見た。


私が手に持っていたはずの焼そばパンが…
いつの間にかない。

というか自分で、全部早いスピードで食べちゃっただけなんだけどね。



「はぁーしょうがないなぁー」



溜め息を吐き捨て、名残惜しそうに
焼そばパンを一口サイズ分けてくれた悠真。




悠真のお言葉に甘えて、私は即一口サイズ分の焼そばパンを口に放り込む。



すると、さらっと流すように毒舌を吐き出す悠真。





「それ、さっき床に落としたやつ」




ガーン…
嘘でしょ?



″悠真、この焼そばパンは落としてから何秒経ったの?″



と私は、大声で叫びたい。
落としてから3秒ルールは絶対なのに…。




絶対悠真、嫌がる顔を浮かべる。