好きとスキが重なった日

「深瀬…
あの声って熊井だよな?行ってみるか?」


「あぁ、そうだな」


深瀬は少し気に食わぬ顔でそう俺に放った。
5組の教室を開けようとした時に、熊井の叫ぶ悲鳴が聞こえるなんて、何かタイミングが良すぎないか?


少し不安になりながらも、熊井がいる二階に向かう。


熊井がいる二階に向かう為にはまず、この教室から少し奥に行った所にある、ここより更に薄暗い階段を登らなくてはならない。


二階は一階より更に陽は出ておらず、本当に不気味で気持ちが悪い。

それなのに、何故熊井は立ち入り禁止の二階に行ったんだ…?



「深瀬だったら、熊井みたいに二階に行くか?」


「俺はそうだなー、誰かを助けられるなら、進んで行くかな

そういう中島はどうなんだよ?」


「深瀬って、本当に人想いなんだな
すげーよ!俺だったら絶対行かないもん!99%の確立で」


深瀬が不意を突いてくる。
俺だったら、深瀬みたいに前向きに進んで行動出来ねぇよ…。

その面深瀬が羨ましい。

俺が笑って深瀬にそう言うと、深瀬が少し首を傾げながら首に手を当て"でも1%はあるんだな!"

と、そう微笑ましそうに言っていた。


でもたったの1%だぞ?
深瀬は俺の隣で、幸せそうに笑ってるし。



その1%は多分、ゆずきに限らず、誰か人の為に使ってるんだろうなー、俺。



深瀬みたいにはなれないけど、俺も俺なりに頑張ってみるか!!