好きとスキが重なった日



5組にあったモニタールームのことを深瀬に話すと、深瀬はそこに向かって歩き出した。

深瀬は、"手当たり次第全部探したから、もうそこしかない"そう言っていた。


5組に向かう途中、俺は深瀬に話し掛ける。


「深瀬ってさ、藤木と仲良いのか?」


「まぁ、一応な
中学からのダチだし
昔はあいつ不良でさ、金髪のヤンキーのくせして弱くて、俺がいないといつも負けてばっかりだった

今はもうすっかり違うけどな!
俺はあいつのこと今でも信頼してるし、大切なダチなんだ…」


「そうだったんだ…
きっと藤木も、深瀬のことをそう思ってるんだろうな!

俺もさ、美莉亜と中学の頃からの友達だけど、美莉亜は恋愛にはいつも不器用で、失敗ばかりしてた

でも今度は俺が傍で美莉亜を慰めなくても、大丈夫そうだな!」


「美莉亜の不器用でおっちょこちょいな所が、これまた可愛いんだけどね」


「それもそうだよな」


俺と深瀬が美莉亜の話になると、自然と笑いに変わっていく。

美莉亜の話をしながら二人で笑い合えるって、本当に美莉亜は幸せを運ぶキューピッドだな。


そんな他愛のない会話をしながらも、5組の教室の前に着くと、教室の扉が閉まってることに気がついた。


その瞬時に俺と深瀬は目を合わせ、教室の扉を開けようと手をかけた瞬間…



「うっわぁぁあ」


熊井の叫ぶ悲鳴がそう聞こえた。

その声は、俺達がまだ調べていない二階から聞こえる。



でも確か、さっきまでは立ち入り禁止になっていたはずだけど…


黄色い立ち入り禁止のコーンが置いてあったし、人が通れないように、階段の所にテープがしてあった。




なのに何でだ!?


何で二階から聞こえるんだ………?