好きとスキが重なった日

深瀬が目当ての男子ロッカーに鍵を差し込むと、時計回りに回す。

少しさびた音を立てながらも、男子ロッカーの扉を開けた深瀬は、中に入っていた宝箱を取り出した。

宝箱はごく普通の物で、どこにでもあるようなおもちゃだった。


「宝箱、やっとあったな!」


深瀬はそう言いながらも宝箱を開けると、中に入っていた手錠の鍵を取り出す。

その手錠の鍵にも、やはりマッキーで数字の2と書いてある。

やっぱりか…。


でも、鍵を交換しちゃダメだという決まりもないし、熊井ならきっと快(こころよ)く交換してくれるはず!


「深瀬!お手柄だよ」


そして俺達は男同士にも関わらず、ハイタッチして喜んだ。


「中島、ありがとな!」


「おうよ!
それよりさ、深瀬次はどうする?」


「もう少し探索してから、熊井を捜すか!」


「だな」



そうして俺達はもう少し探索することにした。

探索している最中も、トラップが俺達を容赦なく襲う。


一番びっくりしたのは、宝箱の絵が描いた風船の中に、ゆずきの鍵が入っていたこと。


宝箱が全てじゃないとそう思った。