好きとスキが重なった日

図書室に着くなり、すぐさま中から鍵を掛ける。

俺は少しホッとし、大きなため息を吐き捨てた。
ため息をつくと、幸せ逃げるって言うのにな~

今はそう思っても仕方がないか…。


安心したのもつかの間、タッチの差でたどり着いた通称鬼が、金のかなぼうを使って、ドアノブを壊そうとしている音が聞こえた。


どこまで厄介者なんだよ…


でももしこのドアノブが壊されたら、俺どうなるの…?

これじゃもう、時間の問題だ…



そう思った俺が膝まづいて頭を抱えていると、どこからか見覚えのある声が聞こえる。


深瀬?深瀬なのか?



俺がその声のする方に振り向くと、深瀬が本棚と壁の隙間から顔をひょこっと覗かせ、俺に手招きしている。

本棚を動かせば、隣の部屋と繋がっている、いわゆる隠し扉的な存在だ!




「おい中島!急げ!早くしろ!」


深瀬が小声でそう言ってるような気がした。


「今行く!」


俺は深瀬にそう言って、その場から立ち上がって向かう。