好きとスキが重なった日

「おーい、待てよ~
逃げても無駄だよ?
俺、藤木直也なのにさ、何で逃げるかな?」


その声を聞いた瞬間、俺は思わずその場で立ち止まりそうになった。

今は変声機を使ってないからだろうか…?


あの声は…確かに藤木直也の声だ。


でも、本当に藤木なのか…?


俺は一瞬立ち止まり、後ろをそっと振り返る。


すると、「やっと俺が藤木直也だって信じてくれた?」


そう言った通称鬼は、俺との距離を更に縮める為、さっきより増したスピードで、俺目掛けて走ってくる。


はぁ!?


どういうことだよ、一体…。



何が何だか訳わかんねぇ。


そして俺は、通称鬼に追い付かれる前に、再び走り出した。