好きとスキが重なった日

しばらくその場にしゃがみこんでいると、足にだんだん力が入るようになり、そっと立ち上がる。

それにしても、さっきの爆発音でかかったはずなのに、何で誰も出て来ないんだ?

もしかして、深瀬と熊井も仕掛けに遭遇したとか?

でもまずは先を急がないと、何も始まらない。

終わりたくてもクリアしないと、このゲームからは逃げられないんだ・・・


俺は足が少しふらつきながらも、急いで占いの館を目指す。




占いの館に着くなり、思わずぞっとした。

この占いの館…
何かがおかしい。

何でこんなに真っ暗なんだ?
いつもは夕方でもカーテンは開いていて、少し陽が差すくらいなのに。


扉も完全に閉めきっている。


占いの館に入ったら、扉が閉まって出られないとかそんなのないよな?



俺は震える手をもう片方の手で抑えながら、扉を瞬時に開ける。


電気…電気付けなきゃ!


そう思った俺は電気を付けようとしたが、入って入り口にあるはずの電気のスイッチがない。


むしろ、ガムテープで電気が付けれないようになってる。

俺は暗闇の中格闘していると、突如変な声が聞こえてきた。



「ワハハハハ、宝箱を探してるのか?
ここにはないよ、ワハハ

君を襲おうかな」


その声は図太く、いかにも変声機を使って、悪魔みたいな声を操っている気がした。


それ以前に、今俺を襲うって言った!?


逃げなきゃ、やべーじゃん。


俺が逃げようとした時に突如窓が開き、風が入り込んだからなのか、カーテンがものすごいスピードで、なびいてた。


あそこって、誰かを占う為のスペースの一角として、確か仕切られてたよな…。


まさか声の正体はあそこにいるのか…


一瞬、眩しい光が俺の目に入り込む。


その瞬間、スポットライトを浴びるように部屋が明るくなり、声の主が姿を現した。



その主は・・・



黒いスーツを着ていて、顔は鬼の被り物をしていた。

手には、金のかなぼうを持っている。


え…?嘘だろ…
あれじゃまるっきり、いまいまに俺を襲うつもりじゃん。


俺はソイツと目が合う前に、走って逃げ出した。



一体どこに逃げればいいんだよ…
ここから一番近いのは図書室か・・・

あそこなら中から鍵かけられる!!

確か図書室の隣って、さっき深瀬が入っていった物置があったよな。


もういるはずないか…