好きとスキが重なった日

「じゃあ、ここで別れよう
皆、姫の番号と名前をちゃんと確認しておくように!
それと、ベッドの上に寝かせて手錠をかけたら、おでこにキスを必ずすること

絶対に何があっても、逃げんなよ!
そんなこと1ミリでもしたら、俺がその姫を奪うからな」


「あぁ…そんなの分かってる!
直也に言われなくても、俺は何があっても、逃げ出さない」


藤木の言葉を聞いた俺達は、一瞬で強ばった顔になる。
深瀬はあんな風に強がっているけど、本音は恐いのかもしれない…。


「では期待してるよ!」


そう言った藤木は、深瀬の肩を二度ほど叩いて、暗闇ではっきりと見えなかったが、ニヤリと口角を上げ微笑んだ気がした。


そして俺達は別れた。


自分の姫の名前と番号をもう一度確認して、教室の中に入っていく。


思っていた以上に、立派で華麗なお姫様様ベッドを見て、思わず声を出しそうになった。


どこでこんな金をかけられるんだ?