好きとスキが重なった日

「うん!旨いね」

藤木くんは間接キッスしたいんじゃなくて、ただチョコレートパフェを食べたかっただけ?


「でしょー!!
チョコレートパフェは私の大好物♪」


「へぇ~そうなんだね」


チョコレートパフェを食べ終わり、某人気ユニットの曲を何曲か聴き終わった後…

帰るために席を立った。


「最後まで聴かなくていいの?」

藤木くんが名残惜しそうな顔をして、私に訊ねた。


「うん!学校にいる、明日香やリュウやゆずきが待ってるから!」


「そっかー」


それからは、三人のおみやげを買うために地下街に行って、ファーストフードであるハンバーガーセットと、たこ焼きを購入した。


大型デパートを出て、学校までの帰宅途中…
藤木くんと会話をしようにも、中々弾まない。


私が話かけても、藤木くんは素っ気ない返事をするし…。
お姉ちゃんと悠真の関係を訊いても、誤魔化すばかり。


何だか俺に話しかけないでオーラが漂っている。


"今日買い物デートしたら教えてあげる!"的なことを言っていたのに…。

あれは、嘘だったのかな?



「藤木くん、今日はありがとうね!すごく楽しかったよ♪」


「俺も楽しかった!!」


「うん…
藤木くんってさ、モテないの?」


「別に普通だけど」


「じゃあ、好きな人いる?」


「いるよ?
俺の好きな人は美莉亜ちゃん

なんちゃって!冗談に決まってるしょ
俺が好きなのは、悠真だよ?
親友として、ね」


こんな風に話かけても素っ気なかったのに…


"好きな人いる?"って訊いた瞬間…
下を俯き、キャップで顔を隠そうとする藤木くんの頬が、紅潮していた。


突然のことで、驚いちゃったのかな…?


その後も何とか沈黙を作ることなく、無事学校に到着した。



沈黙の時間が続くのって、胸が苦しいし、シーンとしている空気が重たい。



コミュニケーションって、本当に難しいな。