好きとスキが重なった日

「美莉亜ちゃん?」

私が二人組ユニットに夢中になっていたのか、藤木くんが上下に手をパタパタさせていた。


「ん?」


「さっきから夢中になっているみたいだけど、チョコレートパフェ出来たみたいだよ?」


「あ!ごめん、藤木くん…」


チョコレートパフェとコーラが入ったトレイを、テーブルに置いた藤木くんは椅子に座り、チョコレートパフェと、紙に包まれたスプーンを差し出してきた。


「そんなに好きなの?
この二人組ユニット」


「好きっていうか、悠真との思い出の曲だから、つい聞き入っちゃった」


「悠真との思い出の曲って…?」


コーラをストローで吸うなり、藤木くんが真剣に訊いてきた。
次第にコーラを飲むスピードが早くなる。


「この曲…実はね、悠真とカラオケでデュエットした曲なんだ…!
こんなことを藤木くんに話しても、迷惑だよね」


私はチョコレートパフェをスプーンで掬って、口に運ぶ。

チョコレートの甘さとソフトクリームの甘さが、すごく絶妙で美味しい!!

バナナとの相性もすごくいいんだよね!何だかチョコバナナみたいで、屋台を思い出しちゃう。



「別に迷惑じゃないけどさ、そのチョコレートパフェ一口ちょうだい?」


私が悠真の話をしている時、藤木くんはつまらなそうな顔をしている。

目線を上に逸らしたり、指をむやみにいじったり。

やっぱり藤木くんの前では、悠真の話をするの止めようかな。



ってえーーー!?
今、"チョコレートパフェ一口ちょうだい"って言った!?


まさかの間接キス?