好きとスキが重なった日

「何笑ってるの?」


「別に…それよりそろそろ出発するぞ?」


「もうちょっと待ってよ~」

私が藤木くんから受け取ったペットボトルのふたを開け、水を何口か飲む。

ペットボトルのふたは緩く開けやすくなっていた。

藤木くんはこんな所まで気を使ってくれる。


それから数分後…
私達は座っていたベンチを立ち上がり、雑貨屋を目指して出発した。



「今日さ、スペシャルゲストが来るみたいなんだけど、誰だと思う?」


「美莉亜ちゃんは誰か気になるの?」


「うんっ!有名人に会えるなんて、めったにないんだよ?」


「じゃあ、後で覗いてみるか!!」


そんな他愛のない会話をしながら、エスカレーターに乗り、目的地に赴く。


雑貨屋さんに着くと、直ぐ様藤木くんは買い物かごを手に取った。



「藤木くん、何買う?」


「取りあえずさ、これっちゅうもんを選んで、俺の所に持ってきて?」


「分かったよ!!」


そして私と藤木くんは、雑貨屋さんで別々に行動することにした。


私は藤木くんとは反対の方向を向いて、商品を手に取るなり、真剣に選んでいく。


サプライズパーティーといえば…
風船で教室を埋めつくしたり、お花があったらロマンチックで素敵だよね!


後は黒板に落書きしたりとか…?



そんな風に考え事をしながらお店を見て回っていると…
とある一角のコーナーが目に止まった。


そこにあったのは、似顔絵スタンプ。
本格的の似顔絵スタンプが大きくトレンドとなり、貼り出されている。


この似顔絵スタンプって自分で作るんだよね?


すごくステキなプレゼントになると思うけど、作るの大変だよね・・・。


必要な材料は、ゴム板と台木。

イラストを描いたらゴム板に転写し、カッターで彫るって書いてある。



私は不器用だから無理だけど、器用な人いるかな…?


あ!そういえば藤木くん…
美術得意だって言ってたよね!?


藤木くんに頼んでみようかな!