好きとスキが重なった日

それと、私達が道路を歩く度に、周りにいた人がチラチラと不思議そうな面持ちで見ていたけど…

そんなに周りから見たら、私達は痛い人達なのかな?
そんな風に、一人思っちゃった。



「美莉亜ちゃん、迷子になるなよ?」


「私は大丈夫だよ!」


大型デパートの入り口に着くと、藤木くんが後ろを振り返り、私の手を握ろうとした。


"私は大丈夫だよ!"と言って、そのまま藤木くんの前を通りすぎ、歩き進める。


デパートの前にはセールス日をアピールするように、旗が立っている。
旗の下はレンガで、よくお店で見かける光景。

お店の入り口にも今日の広告のチラシが貼ってあり、そこの下にはスペシャルゲストと大きく掲載されていた。


スペシャルゲストって誰だろう?
有名な人なのかな・・・


今日は平日にも関わらず、やけに人で溢れ、賑やかになっていた。


私はその人混みの波に押し流されるよう、どんどん進んでいく。
後ろの人に、足の踵を踏まれちゃったし。



ヤバい、このままだと藤木くんと離れちゃうよ。
私、迷子になっちゃうかも。


何で今日に限ってスペシャルゲストなんか・・・
クリスマスが近いから、それを盛り上げるため?

確かに最近、都会ではイルミネーションの点灯式をテレビで見たけど…


もうこの地域にもクリスマスがやって来るんだね。






何だか嬉しいようで悲しいかも…。