好きとスキが重なった日

「うーん、まあね、そんな感じ
逆に藤木くんはどうなの?推しに弱いとかさ」


私はジャージの上から、金の羽の絵柄が付いたピンクのパーカーを着た。

自分で着て直ぐ様驚いた。
私って、地味女から中々のワイルドになった?




仕上げに、金のチェーンが付いた帽子と茶色いサングラスをかけ、藤木くんにちょっとワイルドな口調で問い掛ける。



「俺も実は押しに弱いんだー
俺達ってさ、何か似た者同士だよな


美莉亜ちゃん、すごく似合ってるよ!
後で記念に写メ撮ろうな!」


「うんっ!
じゃあ写メ撮る時は、似た者同士に乾杯だね!」


「それは乾杯音頭の時だしー
本当に美莉亜ちゃんって、天然だよね

美莉亜ちゃんって、本当に可愛いな!」


藤木くんが私に突っ込みを入れると、手で口元を隠すように、小声でクスクスと笑いだした。

若干、耳元赤くなってるよ…?


それから藤木くんも私と同じ変装グッズに着替える。

藤木くんの衣装は、私と色違いの黒。


着替えた藤木くんを、上から下に見下ろして見るけど…
やっぱりチャラいよ。
ものすごくチャラチャラしてる。



そんな藤木くんがほんの一瞬だけ、ラッパーみたいにカッコよく見えた。