好きとスキが重なった日

藤木くんに手招きされ着いた場所は…
校庭の庭にある、とある一角に置かれたベンチだった。

藤木くんが体を屈めてベンチの下を覗く。
私も藤木くんと一緒になってベンチの下を覗くと、そこにはシンプルな模様の紙袋が置いてあった。


何これ!爆弾?
よくサスペンスを見ていると、紙袋に入った爆弾が度々目に光景する。

まさか…爆弾で学校を脅すつもりじゃないよね?

それだったら私達捕まっちゃうよ。
犯罪だよ。



「あったー!誰にも取られてなくて、良かった」


ふぅと一安心した藤木くんは、その紙袋を手に取った。

私はその紙袋の中身が気になり、ちらちらと中身を見ようとすると、藤木くんが不思議な眼差しをして、私を見下ろしてきた。



「あ、あのさ…
その中身って、まさか爆弾じゃないよね?」


「アッハハハーッハハハ、ブハハ」


藤木くんが何か笑いの糸が切れたみたいに、突如大声を上げて笑いだした。

しまいには、手をパンパンおばさんみたいに叩いてるし~。


てか、そんなに笑うとこ?
私、そんなにおかしなこと言ったかな?



「何よ…
恥ずかしいから、そんなに笑わないでくれる?」


「あーあ、悪ぃ
だってさ、美莉亜ちゃんがあまりにも面白いこと言うから、ついつい吹き出しちゃった
それさ、刑事ドラマの見すぎたからなー!

これは、念の為に用意してた俺の変装グッズ!!」



藤木くんが笑いから目を覚めると、その紙袋の中に入っていた、金のチェーンが付いた帽子と背中に描かれている金の羽のピンクのパーカーと茶色いサングラスを手渡してきた。


まだ必死に笑いを堪えようとしている藤木くん。


もうー、藤木くんが大声を出して笑うから、周りにいた生徒がチラチラ見てるじゃん!!






この状況…本当に恥ずかしいよ!!


それに何この変装グッズ。

これじゃまるで…
どこかのヤンキーか不良じゃん・・・