好きとスキが重なった日

「別に私はいいけど、藤木くん変なことしないでよねー!!」


「何を勘違いしてる
早とちりするのも、甚だしいぞ!」


藤木くんがニヤリと口角を上げ、舌を出し、いかにも何か企んでそうなヤンチャっぷりをアピールしてきた。

そう言って私に何かしてきたら、ビンタしてもいいよね…?

ビンタもそうだけど、まず先に逃げるべきだよね!
これが藤木くんが言う、要は私の早とちりって訳か………



「ふんっ!別に勘違いなんかしてないし!」


「まぁまぁ、ミリーそんなに怒んなよ!
そんなに心配なら俺も付いて行こうか?」


私の傍で聞いていたリュウが、二人の熱くなっている情を冷ますかのように、優しく止めに入ってくれた。

リュウが居てくれたら、本当に心強いのになぁ~。


「ダメだ!俺の邪魔すんなよな
大人数で出て行って、先生に見つかったら停学だぞ?」


「まぁ、それもそうだけどさ…
それなら、絶対ミリーに手出すなよ!
指一本でも手出したら、俺はお前を許さないから」


リュウは本当に男らしいな。
こういう男らしい彼氏がいたら、私毎日キュンキュンしてる!!
私が更に乙女になったら、地味女から少しは変われるのかな?

そしたら悠真も私にもっと優しくしてくれるかも!?


「何それ?おもっ
別に俺が何しようと関係ないじゃん!

さーてと美莉亜ちゃん、行くぞ?」


「ちょっと待ってよ!
まだ話が…」


藤木くんがリュウに向かって、力強い目力を送っている。
今にも胸ぐらを掴んで、殴りかかりそうな雰囲気。



そんな時に、その空気から逃げるよう、藤木くんが私の腕を掴み、旧校舎から連れ出した。


明日香とゆずきは、大丈夫かな?と心配そうに私を見つめている。