好きとスキが重なった日

リュウのくしゃっとした、屈託のない笑顔を見たゆずきはホッとし、胸を撫で下ろしている。

既にリュウの姿が見当たらない。

男の人って、どうしてあんなに足が速いの?
それも女の人からしたら、一つの武器だよね…。

だって、女性が男性を必死に追いかけたって、男性の大きな後ろ姿にしか辿り着けないもん!

その背中はだんだん影とともに、小さくなっていく。


それに、女性が男性から逃げようとしても、すぐ追い付かれ、手を掴まれる始末だし。


本当そういうとこって、酷だよね・・・


悲しみを、更に悲しみのどん底に突き放さないで!って感じ。


「私達もそろそろ行こっか~!
ゆずきは幸せ者だね!
このこの~可愛いゆ・ず・き ちゃん!」


私がゆずきの腰をツンツンすると、ゆずきは照れながらも私に、ツンツンをやり返してきた。

明日香は微笑ましい表情を浮かべ、私達の笑ってる顔を覗いてる。


「美莉亜!ちゃん付けはさすがに止めて!
美莉亜ちゃん!私達って、本当に幸せ者だよね~

これからも、三人幸せになろうね!
だって、私達にはかけがえのない大切な人がいるから♪

ねっ?
明日香ちゃん、美莉亜ちゃん」


「もーゆずきったら!」

「何で私もちゃん付けなのー?
もー、こうなったら意地でも幸せになるんだからっ!」


私達三人は笑いが止まらなくなり、教室に向かう途中…

腰が抜けそうになった。


私達どんだけ笑ってるの~!?



でも、幸せになるって本当に素敵なことだよね。

よ~し!こうなったら私も、幸せのベルを鳴らすために、走り出すぞーーー!!!


もちろん、その隣には、私の大切な人も一緒にね!!