好きとスキが重なった日

高まった気持ちのまま藤木くんの後を追うように、私は部屋を出て、階段を駆け下りた。

人に心配を掛けさせると、すごく胸が痛くなる。
きっとお母さんにはこの今の気持ちが、バレちゃうと思うけど・・・



リビングに入ると、直ぐ様お母さんの熱い視線が私に送られてきた。
既にカレーはテーブルの上に盛り付けてあり、きっとお母さん、怒ってるかも…。


「美莉亜遅い!
呼んだらすぐ来なくちゃ!何かあったらどうするの?
それに、藤木くんを待たせちゃダメでしょ」


「ごめんなさい
藤木くんと会話が盛り上がって、遅くなっちゃった
別に待たせた訳じゃないけど、たったの数分じゃん!」


「たったの数分でも、待たせたには変わりないの
今度からは気を付けなさいよ」


「はい、今度からは気を付けます!」


「美莉亜、カレー冷めない内に食べちゃって!
藤木くんカレー美味しい?
お口に合うかな?」


お母さんは直ぐ様私の話から藤木くんの話に切り替えた。


若い男の人と話すと、うきうきするかもしれないけど、子供からすれば恥ずかしいよ。


私は二人の会話を遮断するように、もくもくとほうれん草とチーズとらっきょと福神漬けをトッピングしたカレーを食べ始めた。