好きとスキが重なった日

「ミルク…お前

俺のこと意識してるんだろ?
俺が襲わないとでも思ったか?
もし悠真を好きだって事が、俺のカモフラージュだったらどうするんだ………

ミルク、俺を意識するな
ドキドキもするな

それじゃないと俺、いつかお前を好きになる」



低い声でそう言った藤木くんは、私の肩の上に乗せていた両手を離すと、一人せっせと部屋から出て行ってしまった。


階段を駆け下りる藤木くんの足音だけが、部屋中に響いている。



藤木くんが言った"いつかお前を好きになる"

って、あれは本音で言ってるのかな・・・。






もう分からないよ。
人って何を考えているのか、本当に分からない。


悠真も藤木くんもお姉ちゃんも………。



人を好きになるのは簡単だけど、どうして私を回りくどくのだろう。




その時、ブッブーブッブーと携帯の着信音が鳴った。


携帯を開くと、件名に悠真の名前がある。


悠真!?何かあったのかな…
そう思いつつも悠真から届いたメールを見るなり、思わず笑顔になった。


これって…今日病院の展望台で撮った写真だよね?
私と悠真、すごい自然体で笑ってる。



やっぱり私には、悠真しかいないのかな…?
悠真と一緒にいると、すごく楽しくて、ありのままの自分をさらけ出せるよ。






私は悠真が好き。
その気持ちは誰にも譲らないし、絶対に揺らがない。

でも時々思うんだ。
悠真が他の女子と仲良く話してるのを見る度に、自信がなくなる。


悠真に相応しいのは、きっと私じゃない。
私以外に素敵な人がいるって、心のどこかでそう思っちゃう私がいるの。



本当にその人のことが好きなら、好きであり続けていいんだよね?


本当にその人のことが好きなら、その人のことを応援し続けていいんだよね?



いつかこの恋や願いが叶うといいな。



私はあなたが大好きです。