好きとスキが重なった日

「藤木くん…?」


「ってえ?何か言った?」

あからさまに声が裏返った藤木くんは、手を繋いでいないもう片方の手で、ごめんのポーズをした。
きっと、手を繋いだことに対して謝っているつもりなのだろう。


「ううん、別に
ただ、緊張してるのかな~って!」


「ああ…
俺、女の人と手を繋ぐのが久し振りなんだ
女の人と手を繋ぐのって、案外恥ずかしいんだよ

別にミルクに照れてる訳じゃないけど・・・」



そんな藤木くんの顔が一瞬ポッと赤くなった。


この後(のち)に、送別会で起こるミッションで私と藤木くんが・・・になることをまだ誰も知らない。