好きとスキが重なった日

「はい!ありがとうございます!
何だかお母さんにそう言われ、俺、感動しました

俺、今まで親には迷惑ばっかり掛けてきたし、何も親孝行らしい事なんて出来てなかったから…
神崎さんが羨ましいです!」


藤木くんは微笑の笑みを浮かべながらも、目元からは微量の涙が光って見えた。

もしかして藤木くん、嬉し泣きしてるのかな?



「藤木くん、今からでもいいから、たくさん親孝行してあげてね~
きっと、藤木くんのお母様やお父様喜ぶと思うわ!

でもね、美莉亜はおっちょこちょいなのよ~
それに手をやくのよね…

ねぇ、藤木くん聞いて!

前なんかケーキ落としたり、味噌汁を鍋ごと落としたり、お好み焼きの粉なんかもこぼすのよ

美莉亜は本当におっちょこちょいでしょ!?」



もうっ!お母さんぺらぺら喋りすきだよ…。
聞いてるこっちも恥ずかしくなってくる。

私、今ものすごく顔赤くなってるかもしれない。

悠真にもおっちょこちょいって言われるし、もう周りから、私がおっちょこちょいだって認知されてる・・・。


今から私、将来職に就けるか不安で一杯だよ。



「そうですけど、でも、お母さんは手をやきながらも楽しそうですね
聞いてるこっちもすごく楽しいです!」


「そうなのよ!よく分かったわね!ウフフッ
藤木くんはそうやって笑ってる方が素敵よ」



藤木くんはお母さんにそう言われ、頭にハテナマークを浮かべながらも、不思議そうな顔をした。

思わず首を横に傾げる藤木くん。