好きとスキが重なった日

「俺何やってんだよ…本当にごめん!
最後だからって、神崎さんを抱き締めるのは間違ってた

神崎さんには悠真がいるもんな!さっきのことは忘れてくれ」


篠塚蓮が我に返ると、咄嗟に頭を掻いた。

さっきから最後最後って、何かのサプライズがあるの!?

それとも、お別れの挨拶………?


篠塚蓮、どっか遠くに行っちゃうのかな。
何だかどっと寂しくなるなぁ。



「さっきから最後最後って、篠塚くんどっか行っちゃうの?
それと私は気にしてないから大丈夫だよ!
篠塚くんがそれで気が済むならね!!」


「ありがと!
悠真が神崎さんを好きになった理由が分かったわ
俺が悠真だったら、神崎さんをきっと好きになってる!

でも、そんな神崎さんにも話せないことなんだ

少し頭を冷やしたいから、この部屋から出て行ってくれ!

これ以上俺を詮索するな」


「詮索って、私そんなつもりで言った訳じゃない

ただ、篠塚くんが友達として心配なんだよ!
何か変なことを考えていないかって、さっきから胸がざわついているの…

私はもう、大切な友達を傷つけたくないの!だから分かって…!!」


「でも俺にはそんな心配される資格なんてないんだ

大切な友達って、勇者になりたかった中島か…
俺をそいつらと一緒にすんな!」


"俺をそいつらと一緒にすんな!"と急に怒鳴り声をあげ、私の腕を掴んでは、私を無理矢理校長室から追い出した。


篠塚蓮はもう自分の手では抑えきれない程、心を何かに操られているみたいに感じる。



本当に変なことを考えていなければいいけど。



篠塚蓮、そして悠真の後ろにいる黒幕って…



一体誰なの!?






二人を傷つけるなんて、許せない。



この黒幕の人には、私みたいに後悔してほしくないから。



それに外れた道を歩んでほしくない。