好きとスキが重なった日

「美莉亜大丈夫?」

「美莉亜、すっごい心配したんだからね!」

二人して同時に喋るから、思わず笑っちゃうよ。


「もう!二人して心配しすぎー!
それに遅刻した人に言われたくないんですけど?」


「ごめん、また遅刻しちゃった!」


「嘘だって!
それに遅刻ばかりしていると、高校卒業出来なくなるよ?
留年だよ~!もう一回一年やり直す?」


「もしもう一回やり直すなら、美莉亜と明日香と一緒にいたいなぁ」


「それは無理だよ
だってこれからもずっと一緒だから!」


「美莉亜~!」


「もうゆずきったら、甘えん坊」


明日香がボソッとそう呟いた。


ゆずきが私にハグをしている横で、明日香が私に耳打ちをした。



「そういえば佐伯先生、何でいないか知ってる?」


「ううん、知らないよ?
何か用事があったんじゃない?」


「違うよ!佐伯先生、深瀬くんを捜しに行ったんだよ!」


「そうなんだ…」


「佐伯先生、深瀬くんのことを聞いて
慌てて″今日は自習です!″って言って教室を飛び出したの

もしかして佐伯先生………」


「ち、違うよ!そんなの憶測にしか過ぎないじゃん!
ね?」


「そうだね!」


すると、丁度いいタイミングで授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った。


次の時間は現代社会か。


クラスメイトがチャイムが鳴るのと同時に、廊下の外へ出ていく。


私も次の授業の準備をする為に自分の席に着き、ホッと一息ついた。








悠真…
次の時間になったら戻ってくるのかな?



私は一人、カバンの中をゴソゴソとあさって、現代社会の教科書とノートと筆箱を机の上に出す。








夏海先生、それにしても戻ってくるの遅いなぁ。