好きとスキが重なった日

すると、突如私の頭の上に優しくブレザーが被せられ、私に甘く囁く低いボイスに耳を傾ける。


「今は何も聞かないで!」


「地味な女には地味な男がお似合いだよ」


そう言って甲高い笑い声を上げ、姉の真理の方へ私をお構い無しに走り去った音が聞こえた。


どいつもこいつも一体なんなの!?


皆、真理真理ってさ…




それよりこの彼誰だろう。


ブレザーが覆い被せられているから、顔が見えない。