好きとスキが重なった日

「ありがとうございます
お願いします!」


「うん、まぁこちらこそ」


いきなり元気が無くなった彼が、私の背中に貼り付けられていたと思われる、どこにでもある紙を私に差し出した。


そこに書いてある言葉を読むなり、次第に目眩がして、どこかで悪口を言われている気分に陥る。




"この子の名前は、神崎美莉亜でーす!
美莉亜の彼氏になってくれた人にはもれなく、この子のお姉ちゃんの真理が美莉亜の彼氏の為に、料理を振る舞います!"






やっぱり結局はお姉ちゃん…



自分が得することしか考えていなかったんだね。



見損なった。