好きとスキが重なった日

「絶対負けねーから、篠塚覚悟しろよ!」


「覚悟するのはお前だよ」


それからもしばらく、二人のこんなやり取りを眺めていたら…

篠塚蓮と悠真が本気モードに入り、お互いを睨みつけ、鋭い視線を送りあった。


篠塚蓮が″ではそろそろ始めよう!″を合図に、校長室の椅子の窓際付近に、九官鳥の置物があり、それに向かって美男美女と呟く。


九官鳥が木の枝に爪を引っかけ座っている。

本物か置物か区別がつかないでいたら、その九官鳥がいきなり喋った。


「合言葉、確かに確認しました
では中へどうぞ!」


「これ本物!?」

私は思わず咄嗟に声を漏らす。


「この九官鳥は本物だけど、声は録音されているみたいだ」


「そうなの!?」


まさか声が、どこかのスピーカーか何かに録音されているとは………。


その九官鳥の言葉を合図に、トロフィーやアルバムや書物などが閉まってある棚が…

ドンッと大きな音を立てながら、左右に移動する。


すると真ん中に通路ができ、ワイン色の絨毯が顔を覗かせていた。



人二人くらいは歩けるスペース。