好きとスキが重なった日

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無言にとらわれ過ぎていたのか、気づけば家の前に着いた。


無言が続く沈黙を破るように、第一声を悠真が重たい口をゆっくり開きながら発する。


「家着いたぞ!
足、まだ痛むか?」


「うーん、少しは良くなったかな」


そして門の前で悠真が身を屈め、私をゆっくりと下ろしてくれた。


悠真は身が軽くなると…
大きく息を吸い込んだと思ったらすぐさま吐き出し、両手を高く上げ背伸びをした。



暗いダークと青の入り混じった空を見上げながら、悠真は何かをしきりに思い当たっている。





冬空の下を流れ落ちる雪は、いつ初雪となって降るのだろう。




一緒に雪玉投げたり、一緒にイルミネーション見たり…




冬のイベントを存分に楽しみたいな。



あ!そういえば今日カラオケ屋に行った時…

一枚のポスターが私の目に飛び込んだ。



それは…

クリスマスの日に街の大きな広場で、好きな人に歌を捧げるもの。

上手くいけば恋が叶うらしい。


ハートのイルミネーションがキラキラとライトアップされ輝くんだって!


モニター画面に、好きな人に愛を告白する映像も流れるらしい。



舞台に上がって生告白だよ?




皆ドキドキして恥ずかしいに決まってるよ。




それを考えるだけで恥ずかしいな。