好きとスキが重なった日

私の選曲した歌のメロディーがかかり、歌い始めようとした瞬間…


まだ1フレーズさえ歌ってもいないのに、早々とタンバリンを鳴らし始める悠真。


だから何にしても早すぎなんだってばーーー!!!


私の歌声もちゃんと聴いてよ。



そう思いつつも何とか歌い終わり、溜め息混じりで点数を見ると…


″73点″ やっぱり悠真には叶わないかぁ・・・。




その後も悠真とデュエットして歌ったり、軽く飲み物や軽食を注文して…


計二時間歌い切った。



退室時間になり、カラオケルームから退室する。

退室する前に忘れ物がないかを確認。



フロントに着くと、早々と財布を取り出す悠真がいた。


私も財布を取り出そうとバックに手をかけた瞬間…


悠真に軽く腕を掴まれる。




「今日はいいから」


「あ!でも…」



私の声を無視して支払いを黙々と済ませる悠真。


何だか申し訳ない気持ちで一杯になった。





カラオケ屋を出た時、冷たい冬の風が私の頬を掠めた。


うぅ~寒いなぁ。


11月にかけ、気温がぐっと下がり始めている今日この頃。


初雪が降ってもおかしなくらい寒い。
息を吐き出す度に、白い煙が空中に舞い上がるのを見ると…



もう冬なんだ! って実感する。